【STOP CHIKAN】通学・通勤中の痴漢被害を相談されたら?学校・職場で二次被害を防ぐ対応
痴漢の被害を受けた人が、学校や職場に「電車に乗るのが怖い」「通学・通勤がつらい」と話してくれたとき、周囲の対応はとても重要です。STOP CHIKANでは、被害者の性別や年齢を問わず、安心して支援につながれる環境を広げたいと考えています。
内閣府は2026年6月3日の発信で、痴漢被害によって学校や電車に行けなくなるなど、長期にわたり生活に影響が及ぶ場合があると説明しています。被害を「大したことではない」と軽く扱わず、本人の安全と意思を尊重しましょう。
1.最初に伝えたいのは「話してくれてありがとう」
相談を受けたら、まず落ち着いて話を聞きます。例えば「話してくれてありがとう」「あなたが悪いわけではありません」「今、安全な場所にいますか」と伝えましょう。すぐに詳しい説明を求める必要はありません。
一方で「どうしてその車両に乗ったの?」「なぜ抵抗しなかったの?」「勘違いでは?」といった問いは、本人を責めるように受け取られることがあります。服装や時間帯なども被害者の責任ではありません。
2.安全を確かめ、本人に選択肢を伝える
被害が今まさに起きている、加害者が近くにいて危険が続いているなど緊急の場合は、周囲や駅員に助けを求め、110番で警察に知らせてください。差し迫った危険がない場合も、警察や専門の支援機関へ相談できます。事件から時間が経っていても相談をためらう必要はありません。
学校や職場の担当者は「一緒に相談先を調べる」「別室で話せるようにする」「信頼できる人に同席してもらう」などの選択肢を伝えましょう。本人の同意なく詳細を周囲に広めたり、SNSに載せたりしないでください。未成年者の保護や差し迫った危険への対応など、必要な安全上の連携がある場合は、共有先と理由を丁寧に説明することが大切です。
3.通学・通勤の負担を軽くする工夫
被害後に電車や駅が怖くなることがあります。「いつもどおり来て」と急がせるのではなく、状況と本人の希望に合わせて負担を減らす方法を一緒に考えましょう。
- 学校:担任・養護教諭・スクールカウンセラー等への相談、登校時間や欠席・遅刻の扱いについて学校との調整を検討する。
- 職場:上司や人事等の適切な窓口につなぎ、時差出勤・勤務場所・休暇など実施できる配慮を検討する。
- 共通:相談内容の記録は必要最小限にし、本人の意向や個人情報の取扱いに配慮する。
これらは一律の制度や権利を保証するものではなく、学校・事業者の規程や状況によって対応が異なります。本人が何を必要としているか、確認して進めてください。
4.周囲が避けたい「二次被害」
被害を笑い話にする、うわさを広げる、本人に何度も同じ説明をさせる、無理に被害届や対面を迫る行為は避けましょう。本人が話したくないことは尊重し、手続きや相談のために説明が必要な場面では、可能な範囲で負担を減らします。
内閣府も、相談を受ける立場の言動が被害の申告をためらわせ、二次被害につながり得ると注意を促しています。良かれと思っても、本人の意思を置き去りにしないことが大切です。
5.公的な相談先を一緒に確認する
- 110番:事件が起きている、危険が迫っている場合の緊急通報。
- #8891(はやくワンストップ):性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターにつながる全国共通番号。一部のIP電話など利用できない回線があります。
- #8103(ハートさん):警察の性犯罪被害相談電話の全国共通番号。
- #9110:緊急ではない警察相談の全国共通番号。
誰かに被害を打ち明けられたら、ひとりで解決しようとせず、本人の希望を聞きながら公的な支援につないでください。被害に遭った人の性別・年齢で決めつけないことも大切です。
公的資料・関連記事
- 内閣府(2026年6月3日)「痴漢は重大な犯罪です!被害者は悪くありません!」
- 内閣府男女共同参画局:性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター
- 警視庁:相談ホットラインのご案内(2026年10月6日更新)
- STOP CHIKAN:痴漢被害を打ち明けられたら?友人・家族ができる5つの支援
- STOP CHIKAN:神戸・兵庫の公的相談窓口
この記事は2026年11月1日時点で確認できる公的情報をもとにした一般的な啓発記事です。個別の法律・医療判断に代わるものではありません。
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