大阪堺筋本町 iPhone 14 Pro Max 背面ガラス割れ交換修理
APPLEMAC大阪北浜店で iPhone 14 Pro Max のバックパネル交換、背面ガラス割れの修理をやりました!
初めての交換でしたが、YouTubeのライブ配信にて4時間36分の動画になってしまいました。遅いです。遅すぎますが、初めての iPhone 14 Pro Max を徹底的に後ろから解剖する事ができました。
初めてこの iPhone 14 Pro Max の背面ガラスの交換を行ってみた上での印象では、何をどうしてもガラスが分厚いです。広角カメラ、超広角カメラ、望遠カメラ、この3つのカメラの厚みを iPhone の厚みとイコールにしてしまうと、とても分厚いスマートフォンになってしまうため、飛び出したカメラの周囲だけ、お城の高台のように盛り上げ、デザイン的にもなんとなく納得いくところで納めている、このセンスは流石に素晴らしいと思いました。
しかし見た目のオシャレさ、クールさと引き換えに、ガラスを剥がす作業性は完全に失われています。カメラ周辺の長方形の部分は、厚みが 4mm 程度があります。たかが 4mm と思われるかもしれません。しかし、バックパネル、背面ガラスのカメラ周辺では無い部分、リンゴのマークやの厚みは、 1mm ありません。
こちらの画像で分かる通り、カメラ周辺のガラスの厚みが尋常じゃありません。薄い、 1mm 未満の部分は、オルファクラフトナイフの平刃でステンレスプレート、ミドルフレームとの隙間に差し込んだ際に少ししなる、柔軟性があるので、ヒートガンの熱で接着剤を加熱し引き剥がしていく感触がオルファクラフトナイフの刃を通して指に伝わってきます。もうすぐ剥がれる、剥がれない、割れる、割れない、が指で感じる事ができます。その感覚を頼りにヒートガンで温める位置を判断し、加熱し接着剤を剥がしていく、という作業の繰り返しにより背面ガラスを剥がしていくのですが、このカメラの周辺の 4mm 程度の厚みの部分はそうはいきませんでした。
iPhone 13 シリーズや、 iPhone 12 シリーズにもこのカメラ周辺の厚みのあるガラスはありますが、 iPhone 14 Pro Max を触ってみて今まで以上に分厚く硬いという事がわかりました。オルファクラフトナイフの平刃を差し込む隙間を作るためにガラスがしなるのではなく、下側のステンレスプレート、ミドルフレームがしなってしまいます。内部に圧力や衝撃をなるべく伝えないように作業を行いたいので、このしならないガラスを剥がしていく作業に一番苦労しました。カメラが3つ集まる真ん中のちょうど〔 Y 〕字の部分は、上下左右逃げ場がないため細かく砕く必要がありました。センターポンチという工具をガラスを割るために使用し、内部に衝撃を与えすぎないように位置を考えながらガラスを割り、なんとか全てのガラスを取り除く事ができました。
今回1台の作業を終えてみての結論は、接着剤としてはヒートガンとの相性が良く、剥がしやすい。厚みのある部分は対策が必要である。という事でした。
フラッシュライト周辺のセンサーや、ドックコネクタ周辺のフラットケーブルが見える部分などは、既視感のある作りでそこまで違和感や驚きはありませんでした。他に気づいた事で言えば、 MafSafe という機能に対応するためのマグネットの仕様が少し変更があったという事でしょうか。この MagSafe という機能は、 MacBook を使っておられた方からすると聴き慣れた名称ではありますが、 iPhone 12 シリーズから搭載が始まった、専用のワイヤレス充電スタンドと、位置のズレなく張り付くためのマグネット方式の名称で、 MacBook の充電端子のそれとはまた別のものです。別のものに同じ名称を使うのは少し紛らわしい気もしますが、メーカーがそう言っているので仕方ありません。
この MagSafe というシステムに対応するために、iPhone 背面のちょうど真ん中あたりに、ワイヤレス充電コイルを囲むように円周状にマグネットが配列されています。そしてその円周とドックコネクタのちょうど中間あたりに縦に 25mm × 5mm くらいの棒状のマグネットが配置されています。専用のケースにも同じ位置にマグネットがあり、専用の充電スタンドにも同じ位置にマグネットがあり、そのマグネット同士がぴったり重なることによって、 iPhone 側の受電コイルと、充電スタンド側の送電コイルにズレがなくなり、充電効率が高くなる、といった理屈のものです。
この縦に棒状のマグネットが配置されている部分が、 iPhone 12 シリーズや iPhone 13 シリーズではマグネット2つを縦に並べていたのですが、 iPhone 14 Pro Max では小さなマグネット3つに変更されていました。理由はわかりませんが、小さな仕様変更でした。 iPhone 14 Pro の小さい筐体でも同じ仕様なのか、気になるところです。また修理作業が入った時に確認してみます。
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