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大きな画面をデスクの上に置き、専用のペンを使って操作しながら、大好きな漫画を描いていく。

とても素敵な趣味であるのと同時に、紙とペンの時代とは違った書き味やデータ保存方法や特殊な効果を用いた作品を仕上げることができる道具。
ペンタブレット、ペンタブの中でもトップクラスの人気があるのが、この Wacom MobileStudio Pro 16 DTH-W1620というマシンです。

いつもデスクに置いて描き物をしているこのペンタブの画面がこんもり湾曲して浮き上がっているのを見つけてしまった時。
あなたはどうされますか?とりあえず一旦見て見ぬ振りをしていつもの描き物に専念しますか?
それとも自分の大切にしている愛機の異変にいち早く気づき、何が起きているのか調べ調査し行動しますか?

大画面のディスプレイがこんもり盛り上げっている。今まではそんなこともなかったのに。なぜだろう?
モバイル端末なのでバッテリーが搭載されており、チャージケーブルによって充電することでケーブルレスで使用ができる。そのメリットの裏側でバッテリーの膨張が起きてしまっているのか?
自分のペンタブのバッテリーが膨張してしまった時、どうすればいいのか?浮き上がってしまったディスプレイをぐっと押せば戻せるのか?もっと壊してしまうのか?

電子機器に対する知識や興味にもよりますが、様々なことを一瞬で考えてしまうと思います。

Wacom MobileStudio Pro 16 DTH-W1620 バッテリー膨張による画面浮き修理

このWacom MobileStudio Pro 16 DTH-W1620は、決して安価な端末では無いため、とても丁寧に扱われているものが多く綺麗に使用されているため、修理作業もとても慎重になる端末の一つです。
また端末が大きいためスマホのようにポイッと乱雑に扱われることも少なく、とてもしっかりしたケースに入れて持ち運ばれたり、基本的には持ち運ばずデスクの定位置で使用されている、そんな印象を受けます。

しかし、そのようにファンが多く大切に扱われる比較的高価な端末、という割にはメーカーのサポートがそこまで充実してない印象を受けるのも一つで、バッテリー交換などの修理対応もお店が少なく遠方からもご依頼を頂くことが多い機種の一つとなっています。

APPLEMAC三宮元町駅前店や、淀屋橋北浜駅前店では、何年も前からご依頼をいただいている機種の一つですが、未だに修理を受け付けてくれるお店が少なく困っていた、近くに見てもらえるお店があってよかった、という声もよく聞きます。

13インチのモデルと比べても大きい画面が特徴のこのWacom MobileStudio Pro 16は作業デスクのスペースも重要になってくるため気を使う端末ですが、分解方法にも少しクセがあります。
右開きや左開き、上開きや下開きといった分解のしやすさが特になく、あらゆる方向からあらゆるケーブルが出ているため内部をしっかり理解し分解を進めていかないと知らずにケーブルをちぎったりコネクタを破損させてしまう危険があります。
また一番最初に外すゴムパッドも古く劣化していたり使用環境によって紫外線に当たっているものなどはゴムとしての強度が保たれていないせいでボロボロと破損してしまったり、またヒートガンやドライヤーの熱を当てすぎると熱によりゴムが変形したり変質してしまうというリスクもあります。

そのようなリスクを超え、隠れたネジを見つけ、構造上どのように固定されている物を、どのように外すかをイメージしながら作業を進めると、バッテリーを見つけることができます。
バッテリーも強力な接着剤で固定されているので、破損させないように丁寧に取り外し、新しいバッテリーを取り付けて、分解の作業の流れを逆に辿れば比較的簡単にバッテリー交換は完了です。

ちなみに、このマットブラックのボディとディスプレイは、いくつかのネジと、ネジのないスペースは頑丈な両面テープという2種類の方法で固定されており、ヒートガンによる熱やIPAなどの接着剤を溶かす溶剤、ミネシマヘラや樹脂製のスパッジャーなどを駆使して正確に丁寧に取り外す必要があります。力で強引に外そうとすると、はずれはするのですが、ディスプレイフレームが歪んでしまい。最後に組み上げる時に異変に気づき綺麗に仕上げることができないという結果になってしまうので注意が必要です。

大きさや重量もあるため作業に少し気を使う端末ですが、慣れればとても簡単な修理作業ですので淀屋橋北浜駅前店店長の得意な機種の一つとなっています。

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