夏の暑さ対策は MacBook Pro にも重要
想像してみてください
暑くジメジメした不快な気温の毎日の中で、あなたは金属の壁に囲まれ小さな窓しかない部屋に居ます。
“綿”がたくさん詰まったジャケットを着せられ、脱ぐこともできず、与えられているのは8年も前の保冷剤を一つだけ。部屋に入る日に与えられた5年も前のものですので、保冷の機能は全くなく、ひんやりともせず、逆に熱をこもらせてしまうアイテムと化しています。小さな扇風機もあるにはあるのですが、ホコリが詰まり回っていますが風は吹きません。金属の壁に囲まれているので日中は外の熱もどんどん入ってきて室内がずっと灼熱のサウナの様な状態です。
そこであなたは一日中労働を強いられています。働けば働くほど体が発熱しますが、全く冷却されず、しかし休む間もなく、体温が上がり切った状態のまま主人の指示通りの労働をし続けくたくたになります。
自分の意思で休むことは許されず、限界がきて体に異変が起きるまで労働をさせられる。
MacBook にも適正な温度がある
MacBook の使用推奨環境温度はご存知でしょうか?
Apple のサポートでは、[10℃から35℃] と推奨しています。また、ベットや枕の上、寝具類の中で使用しない様にとも伝えています。
先ほど想像して頂いたかなり過酷な労働環境、実は、バッテリー交換でお預かりした MacBook Pro 2016 15inch の中の環境です。長年使用しており、ホコリやゴミが蓄積された MacBook 内部を労働環境に例えるとかなり大変過酷な環境であることが理解できると思います。
与えられた扇風機、”冷却ファン”も空気を内部と外部で入れ替えるために流動させる働きがありますが、外部の空気を取り入れ続けているうちに静電気を帯びたホコリやゴミが堆積してゆき、ファンの隙間にびっしりと溜まっているのがわかります。これでは空気が動くための[はね]ではなく、ただの”ゴミの塊の回転物”となってしまっていることがわかります。これでは放熱のために熱を伝え効率よくファンの風に届ける[ヒートシンク]の熱も全く解消されません。
またヒートシンクは何の熱を吸い取り伝えるために備え付けられているのか?それは、[8年前の保冷剤]であるサーマルペーストをつけている CPU や GPU など、 MacBook Pro の労働に欠かせない部分です。ここが一番重要な部分で、一生懸命働けば働くほど熱が発生するので、効率よく冷却するために、[保冷剤]と[扇風機]が与えられているのですが、どちらも役に立っていないことがわかります。
これでは今までは簡単にできていた”労働”もどんどんできなくなっていき、動作が遅い、発熱するなどの症状を主人に訴えながらも働き続ける羽目になってしまいます。
MacBook Pro にできる暑さ対策とは
暑くなったら冷たいシャワーを浴びたり、水分補給をしたり、冷房のきいた室内で涼を取り静かに休む、ことができる人間と違い、ノートパソコンにその様な選択肢はないということが、最初にお伝えした想像の世界での【労働環境】で分かっていただけると思います。
外が寒く精密機器には比較的労働環境としては快適な”冬”とは異なり、”夏”は不具合が発生しやすく【感じる】ものです。実際今まで不具合が表面化していなかったギリギリの状態だったのが夏の暑さで限界にきて目に見えて[バッテリー膨張]、[動作しない]などの不具合となって顕著に現れることも多いです。
それらを未然に防ぐためには、バッテリーの充放電回数や最大容量、また[交換推奨]の表示がないかを参考に修理店にメンテナンスに出すこと。その際に内部クリーニングやグリス交換など適切な処置を行うことで動作環境を改善してあげる事が必要です。
バッテリー交換の依頼でお預かりしても内部の清掃やCPUグリス、サーマルペーストの交換などはセットで行っていますので、気になった方は是非お気軽にお問い合わせください。
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