酔ってなんとか家にたどり着き、身につけた衣服や装飾品を外して体一つになる瞬間、
至福の瞬間ですね。
ネックレスや指輪を外したり、服を脱いだり、スーツスタイルであればネクタイやベルト、靴下など身を縛るものを取り外していき開放感に近づいていく時に、Apple Watchを手首から取り外す。
お酒のせいもあり手元が狂い、自分の手首からベルトを外したApple Watchが地面に落ちる。玄関の石やタイルの上だったらどうでしょう？
シラフの今なら簡単に最悪な状況が想像できますね。

Apple Watch Series3 42mm エルメスモデルをいつも通り手首から外した瞬間に落としてしまった彼はしっかり掴むことができなかったApple Watchを地面に落としてしまい、慌てて拾ったところ、ディスプレイが外れてしまっていたことに気づき修理店を探しました。

APPLEMAC淀屋橋北浜駅前店を見つけた彼は電話で問い合わせをし、ディスプレイが剥がれた旨を伝え、貼り付けでしたら3,500円+税で対応しているとの返答を受け来店しました。

現物を確認した時に、ガラスが割れてしまっていることに気づきました。
Apple Watchのシリーズ２やシリーズ３は、ディスプレイガラスの淵の曲面部分に、一周ぐるり切り欠きのような筋が入っています。よく見ればわかるのですが、ディスプレイガラスの切り欠き部分が、落下の衝撃で綺麗に割れてしまっていたのです。

同じシリーズ３の42mmのディスプレイを左右並べました。
左のものは、お客様のもので、曲面の淵部分と、平面の部分が綺麗に割れて分裂してしまっているもの、右側は、割れていない正常なディスプレイです。

ガラスとガラスの亀裂なので、いくらLCDデイスプレイやタッチが正常でも、完全に綺麗に戻すことはできません。そこで、お客様には想定外となるディスプレイ交換をご提案したところ、快く承諾いただき、ついでにバッテリー交換も行い完全にリフレッシュ作業となりました。
ぐるりガラスの淵の真下にはフォースタッチセンサーという防水テープを分厚くしたようなパーツがありますが、ガラスの割れかたによってはガラスの破片の鋭利な部分で切ってしまったり傷つけてしまう危険があり、切れたり再利用ができないと判断した場合は交換が必要なパーツですので、ディスプレイを外す際には、このフォースタッチセンサーを搭載しているモデルは特に注意が必要です。
今回は綺麗に一周のガラスとして張り付いていたため、そのまま綺麗に取り外すことができました。

分解が問題なく完了すればクリーニングと新しいパーツの取り付けです。ディスプレイは、MECHANIC製のSuperXの黒を用いて接着し、GO-011という専用のプレス治具を用いて圧着します。圧着の際に、Apple Watchのワイヤレスチャージャーを一緒に挟み込むことができるので、プレスによる圧着と充電を同時にできる優れものです。

エルメスモデルは、オリジナルの壁紙があったりと好きで大切に使われている方も多いモデルです。古くなりバッテリーが膨張したり、劣化して1日もたなくなったり、ディスプレイガラスが傷だらけになったApple Watchでも、交換修理できれいに復活させることができます。

酒は飲んでも呑まれるな

電子機器を大切に扱うためにも、余計な出費を抑えるためにも、自戒していきたいですね、、、