大阪本町 MacBook 12インチ 2015 A1534 バッテリーを交換しようとして壊してしまった修理
一昔前は、特定の商品を専門に扱っているお店や卸問屋さんというものがあり、欲しいものや必要なものがあればその商品を専門に扱っているお店を見つけ出し、自分の足で赴いてお店に行きそこで欲しい商品を購入する、売ってなければまた探し出したり、お店の人に教えてもらって次の店に赴いて欲しいものを見つけ出す、というような行動が当たり前でしたが、現在はインターネットや情報化社会というもののおかげで、自宅に居ながら、電車の中やトイレの中でも、必要なものを検索すれば販売しているショップのサイトが出てきたり、金額が表示されてそのまま購入する事ができたりして、とても便利になりました。
電子機器の修理パーツも同じで、国内の販売サイトや、国内にあまりないものであれば海外の販売サイトから、直接個人で輸入・購入が容易にできるようになりとても便利になりました。パーツの品質の判断まで素人個人で行う事は難しいですが、交換するための部品を自身で購入できるという事はかなり画期的な事で、壊れても諦めがつくのでどうせ買い換えるのであれば一度自分でやってみよう、少しでも修理価格を抑えてみよう、という気持ちでご自身でお修理を試される方が増えるきっかけの一つになっているのではと思っています。
そういう視点で見ると、MacBook のバッテリーはまだ入手しやすいかもしれません。APPLEMAC神戸店やAPPLEMAC大阪北浜店のサイトでも【通販】ページがございますし、他にも国内の修理店舗様の中には同様にパーツの販売を行っていたり、 Amazon などのショッピングサイトにも販売されていたりしますので安易に購入し修理のチャレンジを行うこともできるようになりました。
また分解方法や修理方法、特定の部品の交換手順なども多くのサイトで紹介されていますし、APPLEMAC神戸店やAPPLEMAC大阪北浜店でも YouTube でライブ配信を行なったりすることで、修理工程のプロの手元をお見せし公開しています。それを見様見真似でチャレンジするには十分すぎる[情報]が今は飛び交っているのでその情報をうまく嗅ぎ分け選別し自分に有益な情報を見つける能力さえあれば活用し自分のものにする事ができます。
しかし便利な世の中のシステムを活用し情報を駆使しても、自身が行おうとしている事自体が成功するかどうかはまた別の話です。
こちらの MacBook 12インチ 2015年モデル もバッテリーの交換が目的でしたが、別の部分で障害にぶつかってしまいご相談頂きました。トラックパッドのフラットケーブルをちぎってしまったと言う事でご相談いただいたのですが、トラックパッドのフラットケーブルは見事に真っ二つに千切れており、千切れたケーブルが刺さっている筈のコネクターは大きく変形し破損してしまっていました。おそらく 背面のパネルを取り外そうと引っ張った時に、接続を事前に解除していなかったフラットケーブルがコネクター部分で引っ張られ、ぐにゃっと変形してしまい、千切れてしまったのだろうと推測できました。
ケーブルが千切れただけであれば、バッテリーと同じようにケーブルを購入し新品を用意すれば良かったのでしょうが、 MacBook のロジックボードにハンダで溶接されているコネクタを破損させてしまうと、そのロジックボード自体を修理する必要があるため、修理屋さんに相談しようと言う判断に至ったのでしょう。
自分で修理をするな、チャレンジをするなと申し上げているわけでは決してありません。
私も最初はチャレンジでした。自分のものを自分で壊し自分で学びました。人に教わって教室に通って学んだ技術ではありません。誰しも最初があり、初めてがあり、失敗があると思っています。失敗を未然に防ぐために先人の知恵があり、情報があり、教えがあります。必要のない失敗を避けることも知恵だと思います。我々も動画を配信し皆様に公開しているように、多くの情報が公開されており、拳銃だって作れてしまう時代です。
そのような中で、もし試して修理をやってみても成功しなかった、わからなくなった、他の部分を壊してしまった気がする、そのようなかべにぶつかったときは是非頼って下さい。我々プロに頼って下さい。厳しい事を言うかもしれません。お金が想像以上にかかってしまうかもしれません。それでも頼って下さい。
APPLEMAC大阪北浜店や、APPLEMAC神戸店ではそのような失敗した修理のサポートもしっかり行なっており、必要に応じてアドバイス等も行なっております。もちろん有料にはなりますが、プロ向けの修理研修も行なっており、ご好評をいただいております。
修理に対する探究心や好奇心がなければこのような仕事は務まりません。同じ様な思いを持つ方々と出会うことも一つの楽しみです。
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