Galaxy S10 ディスプレイガラス画面の修理は当日で修理をする事ができたり、3日など修理をするために日数がかかる場合があります、今回が3日かかったパターンです。「割れた経験は何度もありましたが、映らなくなった、しかも5mmを残して全て見ることが出来なくなった事が初めてでした。」

少し動転した様子で当店にご来店頂いたお客様の手には、Galaxy S10 のプリズムホワイトでした。実際拝見しても、確かに上の5mm程度の部分のみ色が分かる状態で表示されていました。ちょうど左側には、〔NTT DOCOMO〕とキャリアの通信状況を表す表示がギリギリ確認でき、右側には端末の設定状態を表すアイコンが並んでいるのが辛うじて確認できるレベルで、そこから下は全く真っ暗で、もちろん電話をとることも、LINEのバナーで内容を確認する事も着信が誰からなのかの確認もできず。もちろんデータの引き継ぎに必要な全ての操作が全くできませんでしたので、かなりお困りの様子でした。

しかもお持ちの通信機器はこの1台のみで他にサブの端末も無く、どうする事もできず、早くなんとかしたいという事でディスプレイの交換修理をご依頼頂きました。予備の端末をお持ちだったり、機種変更する前の端末を保管されていたり、仕事用の端末を常に持ち歩いている為困った時にかける電話があったり、自宅にタブレットやパソコンがあるという方ももちろんおられますが、そのような方ばかりではありません。

今の時代、自分が日々当然のように使用しているスマホがある時突然に壊れたとなった時に、何もできないある意味孤立してしまう方も多いのでは無いでしょうか？ケースに入れてるし、大切に使ってるし、自分は大丈夫だろう、と軽く考えるのも楽観的な思考として一つの自由ではありますが、万が一、自分の端末がそうなってしまった時、じゃあ実際のところどうやって周囲に、仕事場に、家族に連絡を取る事ができるか、生活する事ができるか、そのような手段や方法、イメージを予め考えておくのもいいかもしれません。

2022年の締めくくりに大掃除や様々な身の回りの片付け、整頓をそれぞれの思い出行われるのが年末、12月だと思いますが、そのプランの一つに、今お持ちの iPhone や Galaxy といったご自身のスマホの中のデータ、大切な写真や動画、連絡先や連絡方法の整理、交通機関や電子決済で使用している機能、必要最低限の情報の紙面化やデータ管理の分割化なども一度考えておけばいざという時に焦らずに対応ができるかもしれません。

Galaxy S10 などの端末の特徴の一つに、エッジタイプのディスプレイがありますが、左右が側面に向かって湾曲しており、とても画面表示の範囲が広いため美しく見える反面、側面から落としてしまった時などにもガラス割れの危険性がかなりある特殊なデザインでもあります。現行のフォールドモデルに比べると特殊でもなんでも無いですが、フラットなディスプレイとの違いを気に入って使用されている方も多いと思います。

今回はかなりお急ぎでしたのでディスプレイのパーツ手配も少し柔軟に行わせて頂き、なるべく早くお手元にお返しが可能な方法を取らせて頂きました。

美品のパーツ取り端末からディスプレイパーツを取り外し移植交換する形でのお修理をさせていただく為に、まずドナーの Galaxy S10 から分解し必要なディスプレイパーツを取り外し、お客様の Galaxy S10 に移植するのですが、ここで大変な事に。

お客様の Galaxy S10 も同じように分解する過程で、割れの全く無かった背面パネルを慎重に取り外していた際に【ばきっ】と。割れてしまいました。
大変情けない話ではありますが、割ってしまったり、壊してしまったりする事もあります。完璧完全ではありません。もちろん完璧な作業、完全絶対な修理を目指してはおりますが、それでもどうしても失敗してしまう事もあります。

直ぐにお客様に状況を説明しましたが今回はご理解の上、使用に問題が無ければ気になりませんよ、と寛大にご容赦頂きましたので、そのままの状態でお返しさせて頂く事となりました。

一つ一つ、日々の作業で学び、理解し、深めていく事が大切であり終わる事の無い努力が結果的に、完全完璧な修理につながっていくものだと信じて作業を行って参ります。

全て動画の撮影やライブ配信によりお客様にもお見せした上で作業を行うという行為は正直緊張しますし配信という意味では素人同然ではありますが、これからも誠心誠意向き合っていき作業を行っていきますので、何か気になる部分やご意見などもございましたらどんどんお待ちしております。

最高の修理屋を目指していきますのでどうぞよろしくお願いします。