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iPhoneってiPhone 7までは背面がメタル(アルミがほとんどですね)でしたが、iPhone 8から背面がガラスになりました。元はと言えばiPhone 4やiPhone 4S時代はガラスの背面がとてもカッコ良かったので、原点回帰のイメージもありますね!ちなみに、iPhone 4やiPhone 4Sは背面のガラスパネルをずらして外す、背中から開いて修理するタイプの作りをしていたので、バックパネルの交換を一番簡単だったのですが、その後、背面パネルがメタルになると同時に筐体がボックス型になったせいで、部品を納め液晶ディスプレイで蓋を閉じる、みたいな設計になり、それが現在まで続いているので、背面がガラスパネルになった現在、iPhone 15シリーズからでも、またバックパネルからオープンするシステムに戻らないかなぁなんてちょっとだけ思ったりするのですが、それはそれで、ディスプレイの交換修理が大変になるだけでどっちもどっちなのでいいんですが、今回は、iPhone 12 productREDのかっこいい赤色の背面ガラスが割れてしまったので交換をしたい!という事でご依頼いただいた物です。

大阪北浜店では作業スペースがそんなに広くはないですが、試行錯誤しながらうまく作業ができる様に専用スペースを作り上げておりますので、どんな修理作業でもお気軽にご依頼下さいね!

バックパネルの交換作業は、交換なんて簡単な言葉で表せないほど、まず、元々付いている背面ガラスをバキバキにめくり取っていくところから始まります。適正な高温な空気を送り続けるヒートガンというマシンを利用して世界が誇る日本のオルファ(折る刃=刃先をポキポキ折ることで最後まで切れ味を持続させる方式を考案)の平刃を駆使して背面ガラスをその下のメタルプレートと眼鏡に接着されている接着剤を焼き溶かし弱まったところでめくりとる、剥がす、という作業を繰り返していきます。オルファの刃がガラスに負けたり強く動かしすぎるとすぐに鋭利な先端が割れていき刃こぼれした状態になります。刃こぼれした状態で作業を続けると、正確にガラスとメタルプレートの隙間に刃を入れる事が難しくなり作業効率が悪くなります。作業効率が悪い、つまり時間がかかってしまうとヒートガンを使用してiPhoneを温める時間も長くなり、内部のマザーボードに与える悪影響も高くなりますので、全てデメリットしかありません。ですので頻繁に常にオルファの平刃を新品に交換試作業を進める事が、最短時間でiPhoneにも熱のダメージを限りなく最小限に抑えつつ作業を進める上でのポイントになります。

またオルファの刃を強く押し付けると、メタルプレートに力が加わりiPhone内部に圧力が加わります。指圧されている時の背中のイメージですね。そうなると、メタルプレートの上側にはガラスパネル、メタルプレートの下側にはマザーボードがネジで固定されている状態なので、圧力がそのままマザーボードに加わってしまい、マザーボード上のICチップなどに剥がれや割れといった結果を招く可能性も出てきます。

その様な二次災害を限りなくゼロにするために温める時間を短く、オルファの刃に伝える力は最小限に、速やかにガラスを全て除去するテクニックが求められるわけです。

iPhone 8から背面のガラスパネルが採用され、ガラスパネルが採用された理由の一つに、ワイヤレス充電機能があります。ワイヤレス充電機能、Qi は、WPC (Wireless Power Consortium)が策定した国際規格ですが、その機能を担うコイルが背面に搭載されているため、メタルプレートじゃなくガラスのプレートが採用されたと言われています。そのため、ガラスを剥がしていくと、コイルが見えてきます。またiPhone 14、iPhone 14 Pro、iPhone 13、iPhone 13 Pro、iPhone 12、iPhone 12 ProというモデルはMagSafeのため、コイルの周りにマグネットプレートがぐるり貼られています。そのマグネットプレートやコイルをオルファで傷つけたり、ちょんぎってしまったりしない様に注意が必要です。コイル部分から下側には、ドックコネクターフレックスケーブルがあり、メタルプレートの隙間から丸見えになっている部分もあります。

ここは通信の妨げになるのでメタルプレートがなくなってる部分ですね。そんなところを知らずにオルファでおりゃっとガラスと共にめくってしまって、ドックコネクターフレックスケーブルを切断したりしてしまったら大変です。どこが危険か、どこがガラスの下に部品があるか、少しずつ覚えていく必要があります。コイルより上側には立派なカメラゾーン。

カメラが2個、3個と増えれば増えるほどガラスの除去が難しくなります。iPhone 8の様に単眼カメラだとそこは作業が楽です。Proシリーズのカメラは高額ですので壊さない様にしないといけない、でもガラスを綺麗に取り除くのは大変。この間で葛藤しながら作業を進めていくわけです。カメラの横にはLiDARという赤外線センサーがあったり、フラッシュライトがあるのですが、フラッシュライトはLEDチップの上にプラスチックの拡散させるレンズがあったり、LiDARセンサーなども精密なパーツが表に出ているため、ヒートガンなどの高熱を当てるのは危険でしかなく、当てすぎた時には樹脂が溶けて変形してしまったり、センサーなどが機能しなくなるなどの不具合が発生してしまいます。

バックパネルの修理を依頼したのに、修理に出す前より壊れてるよなんてことになったら元も子もありません。そういった注意点を全て頭に入れながらガラスを全て剥がしていきます。

iPhoneのボディはアルミだったり、ステンレスだったり、チタンだったり、モデルによって金属が違いますが金属とガラスの間には実はプラスチックの薄いフレームがありそのフレームをオルファなどの刃物で削ってしまうと新しい背面ガラスパネルを貼り付けた時に変な隙間が生まれてしまい違和感があります。機種によって樹脂製のフレームがある機種、無い機種もありますので、判断しながら作業をしていきます。

無事綺麗に剥がれたら、専用の接着剤、当店ではB7000という接着剤を主に用いて全体を満遍なく接着し貼り合わせていきます。満遍なく貼り付けた後はクランプを使って全体を均等に圧力をかけて圧着していきます。ガラスを剥がす作業でしっかり小さなガラスの破片や接着剤の残骸等を取り除けていればしっかり平たく貼り付ける事ができます。接着剤がしっかり固まれば、ガラスの淵からはみ出た接着剤を綺麗に取り除いてクリーニングすれば、完成です!

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