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電車や駅などで痴漢が疑われる場面を目撃したとき、「証拠を残したい」「周囲に知らせたい」と思うかもしれません。しかし、画像や動画をSNSへ公開すると、被害に遭った人の顔や居場所が広まったり、本人の意思に反して出来事が繰り返し話題になったりするおそれがあります。大切なのは、拡散よりも安全の確保と、適切な相談先につなぐことです。

まずは安全を確保し、駅員や警察に知らせる

危険な状況では無理に相手を追いかけたり、力ずくで取り押さえようとしたりしないでください。自分や周囲の人が安全に動ける範囲で、駅員・乗務員に状況を伝えましょう。緊急の事件・危険が続いている場合は110番へ通報してください。

被害を受けたと思われる人には、できれば落ち着いた声で「大丈夫ですか」「駅員さんを呼びましょうか」と尋ねましょう。助けを求めるか、何を話すかは本人の意思を尊重し、無理に説明を求めないことが大切です。内閣府も、痴漢を目撃した人に周囲への働きかけと警察への通報・相談を呼びかけています。

写真や動画を撮っていても、SNSで公開しない

人の顔、制服、通学先、乗車駅、位置情報などが写り込んだ映像をネットへ投稿すると、被害者や周囲の人が特定されたり、誤解や中傷につながったりする可能性があります。「犯人をさらす」目的の投稿も、確証のない人物を巻き込む危険があります。

すでに写真・動画が手元にある場合は、不特定多数が見られる場所へ投稿せず、必要に応じて警察に相談してください。110番通報時には、警察から映像の提供を依頼される仕組みもありますが、自己判断で危険な撮影を続ける必要はありません。画像を撮影・保存する際も安全とプライバシーに配慮しましょう。

目撃した内容は事実と推測を分けて伝える

駅員や警察に伝える際は、見た範囲だけを具体的に整理しましょう。例えば「何時ごろ・どの駅付近・どの車両で・どのような行動を見たか」「被害者が助けを求めていたか」などです。「〇〇さんが犯人に違いない」と断定せず、自分が実際に見聞きしたことと推測を区別してください。

被害者本人や目撃者の氏名、写真、SNSアカウントなどを、本人の了承なく第三者へ広げないことも大切です。相談や通報のために必要な情報は、駅員や警察など適切な相手に伝えましょう。

迷ったときの公的な相談窓口

  • 110:事件が起きている、危険が差し迫っているなど緊急の場合。
  • #8103(ハートさん):都道府県警察の性犯罪被害相談電話につながる全国共通番号。
  • #8891(はやくワンストップ):性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター。
  • #9110:緊急ではない警察への相談。最寄りの警察署でも相談できます。

「証拠がない」「時間がたってしまった」という場合でも、相談することはできます。性別や年齢にかかわらず、被害に遭った人や周囲の人を責めないことが、支援の第一歩です。

参考情報と関連記事

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本記事は2026年11月3日時点の公的情報を参考にした一般的な啓発記事です。個別の被害や緊急の危険については、警察・支援機関に相談してください。

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