SONY 製の液晶テレビ BRAVIA KDL-40F1 の T-CON基板の IC チップの交換作業の画像です。フラックスを塗る前に画像を撮るのを忘れていたので慌てて撮った一枚です。

T-CON というのは、タイミング(T)コントローラー(CON)の略称で、テレビの映像処理回路から液晶モジュールに供給された映像データの信号を、液晶ディスプレイ上の画素に配分するためのクロック信号というものを生成し、 ●データドライバ と ○アドレスドライバ に供給する役割を持った半導体素子、の事です。 LCD timing Controller やタイミング LSI などと呼ばれる事もあります。
●データドライバとは、通常、液晶画面の横方向の配列に対してタイミングコントローラの信号に従って画素の色付け動作をするもので、
○アドレスドライバとは、縦方向にタイミングコントローラからの信号によって画素の色付けを担当しています。

なんのこっちゃという方のためにとっても簡単に説明すると、ここが壊れると、 ［液晶の縦横の色信号が正常に供給されない］ つまり、テレビの映像だけ映らない、音声は聞こえたり、チャンネルを切り替えるとしっかり切り替わるのに、画面が真っ暗、なんて症状になる部品です。また逆に、画面が映らない、他は正常だけど画面が真っ暗、という時に疑う場所の一つ、というイメージです。

今回はお客様からのご依頼で、取り換えるICチップもお客様がご用意し持ち込みでのご依頼でしたので、5,500円にて交換作業のみ、行わせて頂きました。

お客様がお調べになり診断し判断した部分ですのでこのICチップを交換した事でテレビがしっかり写る様になる保証はありませんが、 SONY BRAVIA の40インチを梱包して送って頂き、こちらで診断し分解し修理しお返しする金額を考えるとかなり修理価格も送料も抑える事ができるので、興味がある方や、ご自身で調べて色々探して購入するのもお好きな方からすると、とても便利なシステムではないかと思います。

時間も20分とかかりませんし、とても小さな基板のみを配送にてやり取りする事ができるので、かなりコストは抑えられますので我々も料金をお安く設定する事が可能になります。

修理を生業としているお店でも、持ち込みパーツだったり、分解した一部の部品のみを持ってきての修理依頼などは、断られたり嫌がられたりする事もあります。しかしAPPLEMAC大阪北浜店やAPPLEMAC神戸店では、その様な対応はせず、喜んでお受けしております。

モノによってはパーツの入手が本当に困難だったり、希少価値があったりする物も存在します。パーツもお持ちだったり、部品取り用の同じ機種を持っておられて一緒に持ってきて頂いたり、郵送にてご依頼いただいたりする場合はとてもありがたい場合もあります。

その分パーツを探し出す時間や、パーツが店舗に届くまでの日数をお待ち頂いたり作業工程の中でも余計な時間を浪費する必要がなくなりますのでお互いにメリットが大きいと考える事もできます。

持ち込み頂いたパーツが元々破損していたかもしれない可能性や、そこが修理必要箇所じゃない場合の判断はどうしても100パーセントではないため、パーツがダメだったり、ここじゃない、他の箇所のパーツが交換必要だったりと、後々考えると余計に予算が発生する場合ももちろんあります。それでも持ち込みをしていただくお客様はおそらくが多少修理に関して興味をお持ちであったり、以前同じ様な仕事をしていたため、知識がいくらかおありだったり、と我々の説明に否定的な印象を持たれる事も少ない気がします。

同じ修理に携わる人間として情報を共有し、時には貴重な部品や端末を共有し、支え合って良い結果に向かって進む事が一番大切な事だと思っています。

なかなか見かけなくなった機種だけど、お気に入りで、実は世の中からなくなってしまう前に幾つか同じものを予備で購入したので部品採り機を持っているんです、なんてお話とか、以前に全く別の部分が壊れた機種がまだ保管してあり、今回同じ機種を修理するときに、役に立ちますか？とお持ち頂く事や、事前にご相談いだだく事はとてもありがたいことでもありますので、お気軽にご相談くださいませ。