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[Apple Watch series 6 サウナでの使用は可能なのか?]
というブログで、Apple Watch の実際のところの防水性能について少しわかりやすく説明しましたが、今回は Apple Watch の環境の中でも比較的接触が多いであろう”塩分”海水や汗の浸水による被害、特にアルミボディの端末においての被害についても考えていこうと思います。

Apple Watch のアルミボディに限らず、身の回りにあるアルミ製品はほとんどが純アルミではなく、アルミ合金となっています。アルミニウム自体にはそれほど硬さの強度がなく、合金にすることで、強度をあげ様々な用途に使用される様になりました。

アルミってサビるの?

アルミ自体は表面に酸化アルミニウムという皮膜を作りますが、この皮膜がアルミを腐食から守る役割を担っており、それを人工的に行い色付けなどにより用途を広げたものを、[アルマイト]と呼ばれたりします。
しかし、アルミそのままの状態では水分には弱く、空気中の水分などに晒されると、【水和酸化物】というものが形成されます。古いアルミの自転車や家具の金具などが白っぽくなってざらざらしてしまっているのを見たことがあるかもしれません。これらはその色から、[白サビ]と呼ばれます。銅製品の場合は、[緑青(りょくしょう)]という腐食について説明しましたが、アルミの場合は白い粉の様な結晶の様な腐食の仕方をします。
そしてこのざらざらした白い表面の[白サビ]は、アルミの酸化皮膜、アルマイト処理の”上”にできるものなので、そのアルミ製品の変形や変質を招くものではありません。表面が変質してしまっても形状や強度は保たれた状態と言えます。

しかし、アルミの周辺に塩分、塩気、があるとどうなるでしょう。塩気の中の[塩化物イオン]がアルミに触れると、表面処理の酸化アルミの皮膜、アルマイト処理の皮膜を破壊し、内部のアルミニウムをどんどん腐食していきます。この様な腐食を【孔食】と言います。

サビるとどうなる?

アルミ特有の腐食について少しわかりましたが、錆びたアルミは強度がかなり落ちるので、落下などの衝撃で割れやすくなります。柔軟性が失われガラスの様にカキンと割れ断裂してしまう感じに似ています。
また、孔食の様に表面の形状が変化してしまうことも挙げられます。

これらがAPple Watch で起きた場合、どうなるでしょうか?
AppleWAtch S7 でもそれ以外のモデルでも共通して、ディスプレイのガラスと、アルミのボディを防水テープで貼り付けて固定し、尚且つ防水機能もその接合面の接着方法により高められているために水滴などから守ことができています。

ディスプレイのガラスと、ボディのアルミの隙間に塩気のあるものが残留するとどうなるでしょうか?ガラスのデイスプレイと接着剤、その下にある酸化アルミの表面に塩気により[孔食]が発生すると、白い結晶の粉の様なものの発生とともに、ガラスとボディの間に隙間が生まれてしまいます。とても時間をかけてゆっくりと起きる現象ですが、知らず知らずのうちに、じわじわと[孔食]が進んでいくと、ディスプレイガラスとアルミボディの接合面は隙間だらけになってしまいます。しかし部分的なものなので、ディスプレイがアルミのボディから剥がれてしまうわけではなく、使用者は一切感知できません。

その状態で、通常通り、水に触れる環境で Apple Watch を使用しているとどうなるでしょうか?腐食した部分の隙間から少しずつ、しかし簡単に水分が浸水していきます。

浸水や故障の原因が分かると対策方法を見つけることができます。

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