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Apple製品の起動画面にはメーカーロゴであるリンゴのマークが表示されます。
この表示されたリンゴのマークが1,2度消えた後、それぞれの端末のOSが立ち上がりホーム画面などに移行するのが正常な動作なのですが、リンゴマークの表示が何度消えてもまたリンゴマークという動作を繰り返してしまうことを一般的にリンゴループと言います。英語では Rebooting などと言うようです。

このRebooting、リンゴループ、ロゴループなどと言われる現象については修理店の方々も頭を悩ませる一つだったりします。答えが一つではないんですよね。iPadなのかiPodなのか、iPhoneだったりApple Watchだったり。どの機種か、どのモデルか、きっかけは何なのか、端末の状態はどのような状態なのか、それらをヒアリングしたり、自身の目で確かめながら修理方法に予測を立てその通りに進めていき軌道修正をするという作業が必要になる故障内容になります。

Apple Watch series SE 44mm GPSモデル リンゴループ修理により自分の想像力を鍛える方法

頂き物として使用しておられたようで、ゴールデンウイーク中くらいに突然リンゴループになってしまったのですが、友人たちから「あまり触らないほうがいいよ」と言われて充電もせずに放置していたら、充電器においてもリンゴマークすら出てこなくなってしまったと言うところでAPPLEMAC淀屋橋北浜駅前店にご来店いただきました。

バッテリーあたりが原因なのかなぁと言う予測は一番最初に出てくるべきですが、連休中にというワードから、もしかして水に濡れたりしたか?なんて予想を立てることもできますね。予測を立てるのは自由ですので頭を柔らかく柔軟に想像力を働かせると短いヒアリングの中で様々な情報を得ることができ、いざ作業を始める時にかなりのメリットがあると言えます。

作業中に、内部を確認し予想通りだったとスムーズに作業を進め故障探究を的確に行うことも、1台あたりに費やす時間を短くし単価を上げると言う意味では利益と言えますし、予想を大幅に外れるポイントを発見すれば自分の経験値になり次に同じようなケースに遭遇した時には更新された自身の予測を立てていくことができるようになります。

作業の流れとしては、一番疑いを持っているバッテリーをまず接続し直して動作を見てみたいので、まず加熱し接着を柔らかくしたApple Watchを、とても相性の良いQIANLIのScreen Disassemblerというステンレス製のヘラを使用してディスプレイを本体から持ち上げます。

ディスプレイが持ち上がれば、まだ端末があったかい間にバッテリーをスパッジャーなどで持ち上げ、Y字のネジを一つ外せばバッテリーのFPC端子を外すことができます。ここまでくれば正常なバッテリーを接続し一度充電器に乗せて起動を確認してみます。

今回は緑色のチャージマーク→リンゴマーク→パスコード画面という流れで正常に起動してくれたので、バッテリーが怪しいという最初の予測を裏付けることができた作業内容となりました。

常に予測が当たるわけではなく、外れることで知識を増やし自分の手指や脳の経験値を増やしていくことで修理技術スキルを向上させていくことが可能になります。

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