大阪堺筋本町 iPhone 14 Pro ディスプレイ緑色で動かない修理
iPhone 14 Pro のディスプレイ交換のご依頼でしたが、YouTubeのライブ配信にて交換作業を終える事ができました。
iPhone 13 Pro とも異なる仕様でとても勉強になりました。 Apple の防水に対する熱意やデザイン性の美しさにも少し触れる事ができた気がします。
ディスプレイの交換が目的の分解でしたので、ディスプレイを外し、ディスプレイに装着されているセンサー類の移植をし、新しいディスプレイを接着するという作業でしたが、 iPhone 13 シリーズからディスプレイ側にイヤースピーカーが搭載されなくなったのも記憶に新しく、 iPhone のデザインの進化にしっかりついて行かなければならないと感じました。
iPhone 13 シリーズから採用された、本体側のいやースピーカー設置に伴い、ディスプレイには【イヤースピーカーの穴】が無くなりその代わりに【切り欠き】が取り入れられました。それによってフロントセンサーの配置も変わりまれました。
事前準備として専用のヒートパッドで加熱し、ディスプレイと本体を強力に接着している防水テープを柔らかくしていきます。柔らかくなったところでアルコールでより柔らかくしていきながら、ディスプレイを持ち上げます。この際にディスプレイが割れていなければ吸盤を利用したオープナーを使用する事ができますが、割れている場合は別の方法でディスプレイを持ち上げる必要があります。ディスプレイを持ち上げる時はケーブルを切断しない様にどこにケーブルがあるかを頭の中でイメージしながら開いていく必要があります。
右から左に本を開く様なかたちでディスプレイが開きますが、その際にまずバッテリー端子を外す事を忘れない様にしなければなりません。
同等機種の iPhone 13 Pro では、ディスプレイのコネクターがバッテリーのコネクターと1箇所にまとめられた金属製のカバーがあり、フロントセンサーケーブルのコネクターは離れたところに別の金属製カバーがあり、それぞれを外してディスプレイを取り外していましたが、 iPhone 14 Pro では、1枚の大きなコネクターカバーに変わっており、8本のネジを外すと、バッテリーのコネクターも、ディスプレイのコネクターも、フロントセンサーケーブルのコネクターも、一度に外す事ができます。作業性としてはとても効率の良い変化だと感じました。
ディスプレイと本体の密着性に関わる防水テープもより粘着性が高くテープとブチルゴムの間の様な感触のものでした。以前の iPhone の様に、ピンセットでつまんでぺりぺりっと剥がせる様な性質ではないので貼り替えを行う際はここで少し時間をとられてしまいそうです。
全体的にはとてもシンプルな工程になっていますが、ディスプレイに接着されているフロントセンサー類のサイズが、 iPhone 12 シリーズよりも iPhone 13 シリーズ、 iPhone 13 シリーズよりも iPhone 14 シリーズ、と大きくなっているので移植のために外す際は注意が必要だと感じました。
前回触れた[Right to Repair=修理する権利]の件もありますが、ユーザーが修理できる様になれば修理屋との差が縮まる部分も出てくる中で、APPLEMAC大阪北浜店、APPLEMAC神戸店に依頼したいと感じて頂くには何が必要か、改めて考えさせられる作業でした。
まだ触った事がない、これから修理をしようとしている皆様にとって少しでも参考になれば幸いです。
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