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過放電により劣化、再充電不良状態に陥る、と一般的に言われているリチウムイオンバッテリーですが、コンスタントに

0%[完全放電状態] → 100%[満充電状態]

この連続反復をさせれば右に出るものはないと言えるレベルの力を発揮します。
また持ち味の一つには 軽量 も挙げられるでしょう。
頻繁に充電したり放電したりする、ウェアラブル、ポータブル端末には当然と言っていいほど使用されているのがその証拠と言えるでしょう。

頻繁に充放電を繰り返すことがメインの要素ではない場合は、別の充電バッテリーが使用されることもあるので、リチウムイオンバッテリーが完全に1強と言えるわけではないこともここで書いておきます。

重量を気にする必要ないものには、、
密閉型にする必要がない場合は、、

など、使用環境によって適切なバッテリーが選択されています。

長期間の放電状態が続くと、どうして充電不良状態になるのかは今ここで正確に文章説明ができるほどの知識が足りていないので割愛させていただきますが、今回の修理にはこのリチウムイオンバッテリー特性が1つの原因として関係していたと判断しました。

ステンレスボディやチタンボディのAppleWatchはアルミボディのAppleWatchと違い、汗や水分による腐食や色落ちがありません。とても綺麗な状態で長く使うにはこちらをお勧めしたいところなんですが、カラーラインナップがアルミボディの方が豊富ですので好きな色のものを身につけるのが結局一番ですね。

ステンレスボディはポリッシュ仕上げなので傷がつくと大変目立ちます。使う道具がQIANLIのステンレス製のヘラを愛用していますので、注意をしながら確実にボディとガラスディスプレイの間の隙間に差し込み、起こしあげます。もちろんヘラを入れる前にはボディをしっかり加熱して接着を弱める作業を忘れないようにしましょう。IPAなどのアルコール溶剤も有効ですが、入れすぎるとLCD内部に侵入してしまい表示にモヤがかかったりタッチが反応しなくなる2次被害が発生しますので注意しましょう。

ディスプレイを起こし上げる際の注意点として、AppleWatch Series5までのモデルにはフォースタッチセンサーというパーツが組み込まれています。これがちょうど防水テープの位置にありますので、ヘラによってディスプレイを強引に押し上げたときにフォースタッチセンサーの内部にヘラを刺してしまったり、千切ってしまったりする危険があります。APPLEMAC淀屋橋北浜駅前店や、三宮元町駅前店では常時パーツの在庫をしておりますのでこのようなトラブルで作業が遅れることはありませんが、普段作業をしていないお店や初めて個人で修理をするときに、このパーツのことを忘れていると、破損させてしまったときに作業が止まってしまったりする原因になります。

リチウムイオンバッテリーの性質を理解する助けになる AppleWatch 5 44mm 起動しない修理

内蔵されているバッテリー、[A2181]こちらの状態を専用のアクティベーションボードで確認したところ、無表示の0vであることがわかり、これがチャージャーに何時間置いていてもリンゴマークが付かない理由だと納得できました。そこで事前にチャージしておいた新品のリチウムイオンバッテリーA2181を本体ロジックボードに接続し単独起動をさせたところ、正常にリンゴマークが表示されその後パスコード入力画面が表示されました。ここで今回の故障修理の調査復旧作業は完了です。

先に話したフォースタッチセンサーですが、ちょうど私も見事にちぎってしまいましたので、ジャンクボディからパーツを取り外して使いましたが、ディスプレイ裏側とボディの接着面、あとはこのフォースタッチセンサーの上下両面の接着テープや汚れをしっかり取り除き、新たに接着する面を整えます。IPAで脱脂をすればあとはSUPER Xを丁寧に塗ってディスプレイを閉じます。
この状態でクランプにて1時間ほど圧着固定すれば簡単にパカっと開かないAppleWatchの修理が完了です。

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