大阪梅田 Surface Pro 7 ロゴマークから起動しない修理
iPhone や iPad , Applle Watch であれば、[リンゴループ]や[リンゴフリーズ]と言われたり、アンドロイドや他の OS のものだと[ロゴループ]などと言われることもある、いわゆるフリーズ状態ですが、あらゆる原因があり、その原因によって復旧のためのアプローチにも違いがあります。
アプローチ方法を間違えると復旧ができなかったり、余計な時間がかかってしまうこともあり、また消す必要の無いデータを消して初期化してしまったり、色々と問題も出てきたり、とても残念な結果になってしまったりします。
今回のご依頼でお預かりした Surface Pro 7 はロゴマークから起動しない修理でのご依頼で、バッテリー交換を行いました。価格は今回、23,000円にてご対応させて頂きましたが、もし同じモデルで同じ症状、同じバッテリー交換をご希望でお問い合わせをいただく場合でも念のため、事前に最新の修理価格や納期などについてお問い合わせ下さいませ。
ネットで情報を探したりした事がある方はご存知かもしれませんが、 Surface Pro 7 のロゴから起動しない、と言った症状について調べてみると、【内蔵バッテリーを完全放電してみる・・・】と言った情報が目に入ります。
完全放電し、少し放置してから再度充電ケーブルにて充電し起動してみる、これですっきり元どおりになってくれる場合ももちろんあります。こちらのお客様の端末も、一度完全放電を試されたようで復旧した経緯もあるようですが、結果的に同じような症状が再発してしまい、バッテリー交換をご依頼くださりました。
ネットでの情報でも、まず【完全放電を試す】それでもダメなら【バッテリーの劣化を疑う】というふうに情報が出回っているのでユーザー様の対処としては間違った流れでは無いかもしれません。
Surface Pro の修理では、バッテリー交換や他の作業でも内部にアクセスする際にはディスプレイを本体から剥がす作業が必要となるのですが、この Surface Pro のディスプレイはモデルに関わらず、とても薄く割れやすくかなりの熟練した技術を必要とします。
iPad などのディスプレイを剥がす際も同じように本体と両面テープで接着されている部分を全て加熱し剥がしていくのですが、 Surface Pro のシリーズはどれも剥がし難い、というイメージです。
Surface Pro 7 の場合は、バッテリーを外すために基板を取り外し持ち上げる必要はありませんが、基板を覆っている金属のカバーを取り外したり、端末全体に張り巡らされているヒートシンクを取り外す必要はあります。
ヒートシンクの中心には熱から保護する必要がある CPU などが配置され、専用の放熱のための熱伝導グリスと言われるものが塗布されておりますが、時間の経過や熱にさらされていくにつれてグリスの油分が失われていき、元々はハチミツのようにトロッとしているものが、カサカサの触れると崩れる脆い軽石のようになっているものをよく見かけます。
もちろん分解をした事がない端末はこのグリスを交換するためだけに分解する事はほとんどないと考えられるので今までお修理に出した事がない端末のグリスはその分劣化し乾燥して行っているのが一般的に考えれば通常の状態です。
しかし、バッテリーの交換や他の修理作業のためにわざわざ分解する作業を行なっているにもかかわらず、スルーしてしまう業者様が多いのも事実であり、APPLEMAC大阪北浜店では、修理作業で分解作業を行う、またはグリスが塗布されている部分の分解作業を行う際は、しっかりこの放熱用の熱伝導グリスのメンテナンスも行っております。
古い熱伝導グリスはポロポロ剥がれてしまうセメントのような感触ですが、これをきれいに取り除き IPA などを用いて洗浄し、そこに新しい熱伝導グリスを適量塗り、ヒートシンクや、ヒートシンクと同じ役割を担っているメタルカバーやプレートといったものを装着するという作業です。
修理歴がある端末や、ノートパソコンなどをお預かりした時に、このグリスの部分がグチャグチャになったまま閉じられていたり、逆になぜか全て綺麗に拭き取られた状態で閉じられているのをみると少し残念に感じますが、同じような横着をしないように、故障の原因は限りなくゼロにするため、また今後長くご利用していただくために、この様に間接的な細かい作業と思われるような作業にも念入りに時間を割いています。
修理を行う事でお金を頂くだけではなく、長く大切に使っていただく事が目的で分解・復元の作業を行うように常に心がけております。
お修理でなくても、メンテナンスや清掃のご依頼も喜んで承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
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