大阪梅田 MacBook Pro 飲み物をこぼして起動しなくなった修理
MacBook Pro や MacBook Air, MacBook。このスタイリッシュで軽量なノートパソコンを、同じ OS で稼働している Mac mini や、 iMac と比較した時に異なる点はどこか?
その一つは、持ち運びに適している、どんな場所でもそれ一つで作業ができるという部分があります。
デスクの上でも膝の上でも、キャンプ中にテントの中でも、電車の中でも。場所を選ばず、電源を気にせず、ディスプレイを開いて起動すればどこでもすぐにそこが作業スペース、というのが一番根本的なメリットだと思います。
場所を選ばないからこそ、どんなシーンでも活躍する反面、ドリンクを飲みながら、お酒の席でも、雨の中の移動中でも、急にデータを確認したりするのに開いてしまう、それは便利な一方リスクが多いということでもあります。
お酒の場で突然 MacBook を開いてディスプレイを見せて説明したり、写真や動画を見せて楽しむ事もありますが、そんな時にすぐ横のジョッキが倒れたらどうなりますか? 朝のコーヒーを飲みながら MacBook を開いて好きな音楽を流すかもしれません、その時にコーヒーを持った手が滑ってマグカップからコーヒーが流れてしまったらどうなりますか?
考えただけで恐ろしいシーンですが、[便利]という特性の中には状況や環境を選ばずに使う事ができるという反面、リスクが多いという面も持っています。iMac だと持ち運ぶなんて事は引っ越しや模様替えくらいのタイミングしかありませんが、 MacBook だといつでもどこでも片手でつまんで歩くことさえできてしまいます。そんな時に後ろから急にぶつかられたりしてしまえば、簡単に MacBook は放り投げられてしまい、落下、凹み、ディスプレイ割れ、などの故障の可能性があります。
液体がかかってしまったり、落下してしまったり、メモやペンを忘れたままディスプレイをパタンと閉じてしまったり。そんな危険が隣り合わせにあるので、[便利]ではあれど、より慎重に丁寧に扱う必要があります。
画像の MacBook Pro のマザーボードのICチップ、凄く腐食していますね。そのほかにもショートにより焼け焦げた痕跡がいくつか見られました。
どれくらいの量の水か、コーヒーか、分かりませんが、既に乾燥し、外観は綺麗に拭き取られ、見ただけでは全く汚れも痕跡も見られないような MacBook Pro でしたが、全く起動しない状態でお預かりし、分解したところこのようにしっかりと焼損箇所や、腐食箇所が見つかりました。
丁寧にクリーニングし、不純物を全て取り除き差し替えが可能なコネクターケーブルは水没していないものに差し替えてみたところ、起動音やチャージ音、ファンの回転は確認できたものの、ディスプレイの映像は全く映りませんでした。
画像の箇所は全てディスプレイとマザーボードを繋ぐコネクタやその周辺の IC チップでした。おそらく、 MacBook Pro のディスプレイと本体の折り目部分に液体がかかってしまったのであろうという事が推測されました。
手近に近いモデルのディスプレイがたまたまあったので装着して確認しましたが、状況は変わらず何も表示されない状態のままでしたので、マザーボードのより精密な調査をデジタルテスターでの導通、抵抗確認やサーモグラフィを用いて行なっていく予定です。
どのような故障がディスプレイの表示不良に影響しているのかはこれから追求していく予定ですので、随時YouTubeのライブ配信やブログなどで進展のご報告はできると思いますが、お客様の大切な MacBook Pro を復旧できるように全力で取り組んで行きます。
落下や水濡れ、ものを挟んだ事によるディスプレイやベゼルの割れ、液晶の損傷、もちろんバッテリーの劣化に伴う充電不良や起動不良など、あらゆるトラブルにおいて MacBook のお修理のご依頼は頂いております。混雑状況によりお客様にはお待たせしてしまう事もあるかもしれませんが、一台一台しっかり復旧するように丁寧に作業を行なっておりますので、安心してご依頼くださいませ。
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