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サウナでの使用は不可

サウナを使用している時にも仕事での緊急時の連絡をこぼさずに確認したい、必要であれば直ぐに対応、行動できる様にしたい、責任を持つ会社の経営者や責任者であればその様な要望を持つ事も至極当然なことと言えるでしょう。
アプリからの通知や、人からの連絡についてすかさず確認ができるという意味では、Apple Watch その中でも cellular モデルともなればとても有効なアイテムの一つだと思います。通知を確認し、最重要事項でなければ保留に、最重要事項であればすぐに対応、その様な判断をスピーディーに行う上でとても役立つアイテムだと思います。

画像のApple Watch S6 cellular もその様な環境で使用されておりオーナーをプライベートでもビジネスでも助けてきた様ですが、サウナでの使用が疑われる故障により、スリープボタンが押したままになる症状(物理的に陥没しているわけではない)により、通常使用ができなくなりお修理依頼を受けました。

症状としては、リューズが正常に機能しない、スリープボタンが押されたまま、電源をオフにする際のスライドボタンが勝手に表示される、SOS機能が作動する、などのトラブルでした。

お預かりして分解したところ、内部に白い結晶が多く見られ、緑青(りょくしょう)ド呼ばれる銅などの金属に見られるサビがいくつか発生しており不具合の原因が一目瞭然でした。 Apple Watch はとても小さな筐体のため比較的少ないパーツ点数で構成されており、大まかに説明すると、各ボタンスイッチパーツ、ディスプレイ、tapticengine 、メインのロジックボード、心拍センサー、チャージコイル、などです。

Apple Watch series 6 サウナでの使用は可能なのか?
Apple Watch series 6 サウナでの使用は可能なのか?

ディスプレイを取り外した段階で既に白色の結晶化したものや、緑青(りょくしょう)といった腐食が見られたので、すぐに洗浄清掃を行いました。アイキャッチ画像に写っている手前のコネクタに一番ひどく結晶が見られたので写真に収めましたが、パッと目視で見るのと画像で見るのとでは印象がかなり違いますが、これらのコネクタはディスプレイケーブルと一体になっているためもし清掃で正常な通電が確認できない場合は、ディスプレイケーブルの交換が必要になる部分です。

他にも多く見られるのが、ディスプレイ裏側のラッチコネクタとディスプレイのフラットケーブルが接続する部分で、少し濡れた Apple Watch を分解するとほとんどここには緑青が見られます。軽度であれば削り落とすだけでいいのですが、金属の通電部分は薄い金属膜ですので、腐食の度合いによってはその薄い金属膜自体が欠損し正常な通電を行えない状態になってしまいます。

こちらのケースではパーツやケーブルの交換が必要になるほどのレベルではなかったので洗浄清掃により復旧しました。

[防水]とはどの様なレベルでの防水なのか

まず一番最初に APPLE 公式の見解を書きます。

①”防水”ではなく”耐水”という言葉を用いている
②Apple Watch 2から6は[IP6X]ではなく[ISO22810:2010]が適応されている

ISOの規格については多くの情報が出ていますので敢えて紹介はしませんが、わかりやすく噛み砕いて説明すると、濡れてもいいが拭き取る前提であり、真水での試験であり、海水や汗、石鹸洗剤などに長時間触れたり除去されないままボタンや Digital Crown を操作することは想定されていないということです。かなり限定的な”水濡れ”に対応しているということが理解できます。

例えば検証するために、Apple Watch を手に持ってサウナに入り、30分後に出てきてタオルで拭き、正常に動作を確認すると、故障はないと思われますが、実際右腕や左腕に装着し、汗をかき水を流しお湯に触れ、石鹸やシャンプーに触れるという意味では適していない、故障するというしかないでしょう。

宣伝方法にも問題があり[防水]というイメージだけで使用してしまう方がほとんどだと思いますが、あくまでも 精密機器 ということを大前提忘れないように使用することが故障を未然に防ぐ第一歩だということです。

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