iPad Pro 11 第3世代 2021 充電口がボロボロになって接続ができなくなった修理
ポーン
充電ケーブルを挿した時にApple製品のチャージ開始のサインでよく聞くあのサウンド。
ポーン、というか、フォーン、というか、そういう音なんですが、普段の生活の中で当たり前のように聴いている音なので聞こえて当たり前という概念が定着してしまい、鳴ったか鳴ってないかと問われると改めて考えても聴いたか聴いていないかとなってしまうほど自然に身近にあるサウンドです。
でも、デスクや枕元で充電ケーブルを挿した時に、ポーン。
少し経つと
また、
ポーン。。。
ポーン。。。
こうなると違和感を感じてしまうと思います。バッテリーマークとカミナリマークが合わさった表示が出ては消えてを繰り返し、ケーブルをある方向に力を加えて支えると充電する、でもそっと手の力を抜くとやっぱり途切れる、少し触れるとまたポーン。
これを放置すると、ギュッと抑えていないと充電できなくなるという中程度の症状になり、どんなケーブルをどんな方向に押さえつけても充電してくれなくなる重度の症状に悪化していきます。
iPhoneなどのワイヤレス充電が可能な端末であればとりあえずパソコンに接続してデータを取り出したりバックアップするなどの必要がない場合はとりあえず、ワイヤレスチャージャーでの充電が可能なので緊急的な不安や修理の必要性に迫られることはないかもしれません。
しかし、iPadとなれば話は別です。歴代続くアルミボディにより薄型のタブレットとしての強度と軽量化を保っているデザインになっているため、ワイヤレス充電には対応しておりません。今後中心部分だけセラミックや樹脂の部分を作りワイヤレスに対応するようになるのかなぁと思ったりも個人的にはするのですが、いまのところ、iPadシリーズの充電は ライトニングケーブル、もしくはUSB-Cケーブルによる有線接続に依存しています。しかし何度となく繰り返され得る、端子の抜き差しにより摩耗し変形し破損していくのは接続端子の宿命です。
押しつぶされ、すり減り、ささくれ、金属同士が接触するまでになってしまっているこの端子は、iPad Pro 11inch 2018のUSB-Cの端子の拡大です。片面20ピンが同じ形状で並んでいるですが、右端の1ピンは金属部分が無くなっているのがわかりますね。他の19ピンもすりつぶされ全て導通してしまう勢いで破損してしまっているのがわかります。
ここまでくると、普段使用しているケーブルにも損傷が起きていると思われるので、充電口の交換修理後はそのケーブルは使わない方がいいというご案内も併せて行うのですが、まずは本体が正常に充電しPC接続が可能になるようにしないといけませんので、分解し、充電口交換修理を行います。
iPadの充電口は、ロジックボードにハンダ溶接されているモデルと、コネクタ接続になっているモデルに分かれるのですが、こちらのiPad Pro 11inch 2018はコネクタ接続のモデルになりとても作業としては簡潔に行うことができました。
コネクタを差し替え、ケーブル接続の動作確認を行い、パーツ単体の問題なのかそれ以外の問題なのかを判断するのもスピーディーに行えるので助かるモデルになります。ディスプレイを外し、新しい充電口を接続し、チャージやPC接続を確認できれば完了になります。
抜き差しが増える充電口。USBやライトニングに関わらず、摩耗や、異物の混入によりどんどん損傷していく部分です。接続に不満があったり全く充電できないと感じる場合は交換がお勧めです。
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